私と音楽
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■ 会員No-221 2019年12月31日・掲載
初めに、音楽とは私の中で切っても切れる事がない大切なものである。私の父は転勤族で幼いころから、様々な場所に行き、転校を経験した。私もそのたびに様々な人に出会い、その土地の環境で過ごしていた。その当時、聞いていた音楽を聞くと、その時の風景や気持ちの心境などが思い出される。楽しい事や悲しい事、大変だったことなど今思うと全部思い出だ。音楽とは、現在だけではなく過去を振り返ることができる。その曲を聞くだけで頭の中で記憶が思い出される。
また、私は音楽を聞くことだけではなく、自分で音楽を楽しむことを行ってきた。ピアノと吹奏楽だ。楽器・ジャンル・人数・それぞれ違うけれど音楽を通してたくさんの経験をしてきた。ピアノでは、楽譜を見ながら演奏するが、自分の好きなようにアレンジをしたり、その時の気持ちや環境で弾き方が変わる。気持ちが高まってくると歌も加わる。
音楽とはその時によって色を変えるすごいものだ。
吹奏楽では、小学校の時から始め、学生の頃の青春の時代を部活に費やしてきた。吹奏楽では、集団で音を奏でるものだと考える。上手に吹くことができる人がいても、みんなで音を楽しむことができなければ、音楽にはならない。
みんなで心を一つにし、お互いに協調する態度を持つ必要がある。それを目指すには、時間もかかる。短時間練習をしたところで、音楽は作りあがらない。何回も何時間も気持ちをもって練習することで、音楽は作り上げられる。そうすることで、相手を感動させるという力を持つことができる。
学生の頃、ある高齢者施設での演奏会があった。利用者さんが楽しかったであろう時代の曲や、みんなで盛り上がれるような曲を演奏した。聴いている方々の年齢は様々ではあったが、手拍子をしてくれたり、感動して涙を流してまで、聞いて下さった方がいた。
今でもその時の光景を覚えている。
音楽は相手の心を動かせることのできるものだと知った出来事であった。
音楽とは、自分だけではなく、周囲の人を巻き込む事ができるものである。大人になった今でも、吹奏楽を続けている。
同じ趣味を持つ仲間が集まり、たくさんの人脈が広がった。性別・年齢・性格、それぞれ違う環境でも音楽が好きという事は一緒である。音楽は人と人とを繋げてくれるものでもある。
最後に、音楽とは音を楽しむと書くが、一人だけではなく、周りを引き込み楽しさを共感することのできる素敵なものだ。私の中で音楽はなくてはならないものである。これからも音楽を通してたくさんの事を学び、楽しんでいきたいと思う。